TOP / アメブロからWordPressへの引っ越し

アメブロからWordPressへの引っ越しで失敗する人続出
301リダイレクトできない問題の正解

「検索から読まれる自分のサイトがほしい」「Ameba Pick以外のアフィリエイトも使いたい」。そう思ってアメブロからWordPressへ引っ越したのに、新しいサイトには誰も来ない。しかも、アメブロに残した記事のほうが、まだ検索で上に出ている——。

こうした失敗は珍しくない。原因ははっきりしている。アメブロでは、301リダイレクト(URLの自動転送)も、canonical(正規のURLの指定)も設定できないからだ。普通のサイトの引っ越しで使う「評価を引き継ぐ仕組み」が、アメブロには用意されていない。

このページでは、引っ越しでよくある失敗、リダイレクトできない問題の正しい考え方、記事を移す方法、そして失敗しない引っ越しの手順をまとめる。

🏠

先に結論

アメブロからは301リダイレクトもcanonicalも設定できず、アメブロでの検索の評価は引き継げない。しかも同じ文章をWordPressにそのまま載せると、先に公開されたアメブロの記事がオリジナルと見なされやすい。だから正解は、「引っ越し」ではなく「再出発」と考えること。WordPressには書き直した記事や新しい記事を載せ、アメブロは残したままWordPressへのリンクでつなぐ。ある事例では、検索結果が逆転するまでに約1年、アメブロからリンクでつないだ別の事例では約半年かかったと紹介されている。焦らず、アメブロとWordPressを並行して育てよう。

アメブロからの引っ越しでよくある5つの失敗

失敗 何が起きるか
① 全記事をそのままコピーして載せた 同じ文章が2か所にあり、先に公開されたアメブロ側が優先されやすい
② アメブロを退会してから引っ越した アメブロの読者もアクセスも失い、WordPressはゼロからのスタートに
③ 読者に移転先を伝えなかった アメブロで集めた読者が、新しいサイトについてこない
④ すぐに結果を求めた 新しいサイトが検索で評価されるまでには時間がかかる。数か月で諦めてしまう
⑤ アメブロと同じ書き方を続けた あいさつや告知から始まる記事は、検索から来た人には読まれにくい

どの失敗も、「アメブロのURLの評価や読者が、そのままWordPressに引き継がれる」と思っていたことから起きている。実際には、引き継ぐ仕組みはない。その前提から計画を立てる必要がある。

301リダイレクトとcanonicalとは?なぜアメブロではできないのか

普通のサイトの引っ越しとアメブロからの引っ越しの違い。普通のサイトでは、301リダイレクトで古いURLから新しいURLへ自動で転送し、canonicalで正規のページを検索エンジンに伝えて、評価を引き継げる。アメブロでは、運営が用意した機能以外を設定できないため、301リダイレクトもcanonicalも使えず、評価を引き継げない。同じ文章をWordPressにそのまま載せると、先に公開されたアメブロの記事がオリジナルと見なされやすい
評価を引き継ぐ仕組みがない以上、「引っ越し」ではなく「再出発」と考えるのが正解です

普通のサイトの引っ越しでは、検索の評価を新しい場所に引き継ぐために、次の2つの仕組みを使う。

仕組み 何をするか アメブロで使えるか
301リダイレクト 古いURLにアクセスした人や検索エンジンを、新しいURLへ自動で転送する。評価も新しいURLに引き継がれやすい 使えない
canonical(正規URLの指定) 同じ内容のページが複数あるとき、「こちらが正規のページ」と検索エンジンに伝える 使えない

アメブロは、運営が用意した機能以外を自分で設定できないサービスだ。サーバーの設定も、ページの頭の部分(headタグ)も触れない。だから、リダイレクトもcanonicalも設定のしようがない。アメブロから他のサービスへの移行を手助けする機能も、基本的には用意されていない。

⚠️

JavaScriptやmetaタグでの転送もできない

普通のサイトなら、ページの中に転送用のコードを書く方法もある。アメブロでは、記事にこうしたコードを書いても動かないか、書くこと自体ができない。抜け道を探すより、正しい移り方を選んだほうが早い。

リダイレクトできない問題の「正解」

評価を引き継ぐ仕組みがない以上、考え方を変えるしかない。「引っ越し」ではなく「再出発」と考えよう。

考え方 中身
WordPressは「新しいサイト」として育てる アメブロの評価は引き継げない前提で、ゼロから育てる計画を立てる
同じ文章はそのまま載せない 載せるなら書き直す。あるいは新しい記事を書く
アメブロは残して、リンクでつなぐ アメブロの関連記事から、WordPressの記事へ普通のリンクで案内する
読者は自分で連れていく 公式LINEやメルマガ、アメブロの記事で移転先を伝える
結果が出るまで年単位で考える 検索結果が逆転するまで、1年近くかかった事例もある

アメブロからWordPressへの移行を支援しているWebマーケターの記事では、検索結果が逆転するまでにおよそ1年かかった事例と、アメブロからWordPressの記事へリンクでつなぎ、半年ほどで順位が逆転した事例が紹介されている。アメブロを残してリンクでつなぐほうが、早く結果が出やすいということだ。

記事をWordPressに移す3つの方法

アメブロの記事をWordPressに移す3つの方法。アメブロには記事を一括で書き出す機能がない。1 手でコピーする(移したい記事が数十本以内の人向け、手間はかかるが書き直しながら移せる)。2 FC2ブログを経由する(記事が多く無料で移したい人向け、手順が多く画像の扱いに注意)。3 記事を書き出せる有料ツールを使う(記事が数百本ある人向け、費用がかかる)。どの方法でも、画像の保存先が変わり、アメブロ内のリンクの張り替えが必要
どの方法でも、移した記事をそのまま公開すると重複の問題が起きます。書き直して載せるのが基本です

アメブロには、記事を一括で書き出す(エクスポートする)機能がない。記事をWordPressに移すには、次の3つの方法のどれかを使う。

方法 やり方 向いている人 注意点
① 手でコピーする 記事を一本ずつコピーしてWordPressに貼り付ける 移したい記事が数十本以内 手間はかかるが、書き直しながら移せる
② FC2ブログを経由する アメブロの記事をいったんFC2ブログに取り込み、FC2から書き出してWordPressに取り込む 記事が多く、無料で移したい 手順が多い。画像の扱いに注意
③ 記事を書き出せるツールを使う アメブロの記事をまとめて保存・書き出しできる有料ツールを使う 記事が数百本あり、時間をかけたくない 費用がかかる。ツールの利用条件を確認する

どの方法でも、画像の保存先が変わることと、記事の中のリンク(アメブロ内のリンク)を張り替える必要があることは共通だ。また、移した記事をそのまま公開すると重複の問題が起きるので、次の章の手順で進めてほしい。アメーバキング2にも記事のバックアップやWordPressへの移行の機能があり、詳しくはWordPress連携の記事で解説している。

失敗しない引っ越しの手順

アメブロからWordPressへ失敗せずに移る6つの手順。1 アメブロの記事と画像を手元に保存する。2 サーバーとドメインを用意してWordPressを立ち上げる。3 よく読まれていた記事から、書き直してWordPressに載せる。4 アメブロの関連記事やプロフィールからWordPressへリンクでつなぐ。5 読者に移転先を伝え、しばらくアメブロも並行して更新する。6 半年〜1年かけてWordPressに重心を移し、アメブロは退会せず入口として残す
アメブロからリンクでつないだ事例では、半年ほどで検索結果が逆転したと紹介されています。アメブロは「入口」として残すのがコツです
1

アメブロの記事を手元に保存する

まずは全記事と画像を保存しておく。引っ越しの途中で何かあっても、元の記事は守られる。

2

WordPressを用意する

サーバーとドメインを用意して、WordPressを立ち上げる。テーマや最低限の設定を整える。

3

読まれていた記事から、書き直して載せる

アメブロでよく読まれていた記事や、検索から来ていた記事を選び、内容を見直して書き直して載せる。新しい情報を足すいい機会でもある。

4

アメブロからWordPressへリンクでつなぐ

アメブロの関連記事の中や最後に、「詳しくはこちらにまとめました」とWordPressの記事へリンクを入れる。プロフィールにもリンクを置く。

5

読者に移転先を伝え、しばらく並行して更新する

公式LINEやアメブロの記事で、新しいサイトを案内する。WordPressが検索から読まれ始めるまでは、アメブロも更新を続ける。

6

半年〜1年かけて、WordPressに重心を移す

WordPressへの検索流入が増えてきたら、新しい記事はWordPress中心にしていく。アメブロは退会せず、入口として残しておく。

引っ越しにかかるお金と時間の目安

引っ越しを決める前に、お金と時間がどれくらいかかるかも押さえておこう。アメブロは無料だが、WordPressは自分でサーバーを借りて運営するので、毎月の費用が発生する。

項目 目安 メモ
サーバー代 月数百円〜1,500円程度 契約期間やプランで変わる
ドメイン代 年1,000〜数千円程度 種類によって違う。キャンペーンで無料になることも
テーマ(デザイン) 無料〜1万数千円程度 無料のテーマでも十分に始められる
記事の移行 手作業なら数日〜数週間 記事数と、書き直す量しだい
検索から読まれるまで 半年〜1年ほど 紹介されている事例からの目安

費用そのものは大きくないが、結果が出るまでの「時間」がいちばんのコストだ。その間もアメブロで読者とつながり続けられるよう、アメブロは残しておこう。

アメブロ側の記事はどうする?3つの選択肢

選択肢 メリット デメリット
① 残して、WordPressへリンクする アメブロからの流入を活かせる。結果が出るのが早くなりやすい 同じ内容をWordPressに載せるなら、書き直しが必要
② 下書きに戻してから、WordPressに載せる 同じ文章が2か所にある状態を避けられる アメブロからのアクセスはなくなる。検索から消えるまで時間がかかることも
③ アメブロの記事は短くまとめ直し、詳しい版をWordPressに 両方を活かせる。アメブロ=入口、WordPress=本編という役割分担 手間がかかる

おすすめは①か③だ。アメブロの読者やアクセスは、WordPressにとって貴重な入口になる。退会や全記事の削除は、いちばん最後でいい。退会すると記事は戻らず、同じIDでは再登録もできない。注意点は退会の記事にまとめた。

WordPressではアメブロと書き方を変える

WordPressの記事を読みに来るのは、主に検索から来た、あなたを知らない人だ。アメブロの書き方のままだと、読まれにくい。

アメブロの書き方 WordPressでの書き方
「いつもご訪問ありがとうございます」から始める あいさつは省き、最初の数行で検索した人の疑問に答える
記事の下に毎回同じ告知 告知はその記事に関係があるときだけ
その日の出来事を順番に書く 見出しを立てて、知りたいことから順に書く
タイトルは日記風 検索する人が使う言葉をタイトルに入れる

先の事例を紹介した記事でも、冒頭のあいさつや毎回の記事下の告知は、検索から来た人には要らないと指摘されている。アメブロとWordPressの違いを意識して書き分けよう。アメブロとnoteなど他のサービスとの違いはアメブロとnoteの比較記事でも書いている。

アメブロからWordPressへの引っ越しのよくある質問

Q:アメブロの記事を、そのままWordPressに移してもいいですか?

A:移すこと自体はできるが、アメブロにも同じ記事が残っていると、同じ文章が2か所にある状態になる。先に公開されたアメブロ側がオリジナルと見なされやすいので、WordPressには書き直して載せるか、アメブロ側を下書きに戻してから載せるのがおすすめだ。

Q:アメブロの検索の評価を、WordPressに引き継ぐ方法はありますか?

A:残念ながらない。アメブロでは301リダイレクトもcanonicalも設定できない。アメブロからWordPressへ普通のリンクでつなぎ、読者を案内しながら、WordPressを新しいサイトとして育てていくのが現実的だ。

Q:WordPressに引っ越したら、アメブロは退会したほうがいいですか?

A:急いで退会する必要はない。アメブロは、WordPressへの入口として役に立つ。退会すると記事は戻らないので、WordPressが十分に育ってから、必要なら判断すればいい。

Q:引っ越ししてから、どれくらいで検索から読まれるようになりますか?

A:サイトや記事によって大きく違う。紹介されている事例では、半年〜1年ほどで検索結果が逆転している。数か月で判断せず、記事を積み上げながら待とう。

まとめ:「引っ越し」ではなく「再出発」。アメブロは入口として残す

アメブロからWordPressへの引っ越しで失敗する人が多いのは、301リダイレクトもcanonicalも使えず、評価を引き継げないからだ。だから、引っ越しではなく再出発と考える。WordPressには書き直した記事を載せ、アメブロは残してリンクでつなぎ、読者には自分から移転先を伝える。そして、結果が出るまで半年〜1年は並行して育てる。これが、アメブロからWordPressへ移るときの、いちばん失敗しにくい道だ。

この記事のまとめ

次に読む記事機能と使い方