記事を公開すると、通知がたまっていく。「○○さんがいいねしました」。ありがたい。でも、その一人ひとりのブログに行って、いいねを返して、気づけば30分、1時間。自分の記事を書く時間がなくなっていく。
そしてある日、ふと気づく。「この人たち、本当に私の記事を読んでいるんだろうか?」
はっきり言う。いいね返しは、もうやめていい。アメブロの規約にもヘルプにも、いいねを返さなければいけないなんて書いていない。いいね返しは、いつの間にか生まれた「暗黙のルール」にすぎない。このページでは、いいね返しが地獄になる仕組みと、そこから抜け出す具体的な手順を書く。やめた後に何が減って何が増えるのかも、正直に書いておく。
先に結論
いいね返しは義務でもマナーでもない。返すのは「読んで良かった記事」にだけでいい。もらういいねの中には、読まずに押されたものや自動ツールによるものも混じっていて、全部に返すと時間だけが消える。やめると、お返し目当ての相手からの反応は減るが、記事を書く時間と、本当に読んでくれる人とのつながりが残る。不安なら、まずは「返す時間を1日15分に決める」から始めればいい。
📋 目次
なぜいいね返しは「地獄」になるのか

いいね返しは、最初は楽しい。自分の記事に反応してくれた人のブログを見に行き、いいねを押す。相手もまた返してくれる。小さな交流が生まれる。問題は、この仕組みには終わりがないことだ。
返報性が「義務」に変わる
人には「何かをもらったら返したくなる」という心理がある。いいねをもらったら返したくなるのは自然なことだ。でもそれが積み重なると、「返さないと失礼」「返さないと離れていく」という不安に変わる。こうなると、いいねは交流ではなく宿題になる。
数が増えるほど、時間が雪だるま式に消える
いいね返しの時間を計算してみよう。相手のブログを開き、最新記事を開き、ざっと読んでいいねを押す。まともに目を通せば1件1分、急いでも30秒はかかる。
| 1日にもらういいね | 全部返す時間(1件30秒〜1分) | 1か月(30日) |
|---|---|---|
| 20件 | 10〜20分 | 5〜10時間 |
| 50件 | 25〜50分 | 12.5〜25時間 |
| 100件 | 50〜100分 | 25〜50時間 |
1日50件のいいねに全部返すと、1か月で最大25時間。記事を10本以上書ける時間だ。しかもブログが育ってもらういいねが増えるほど、返す時間も増えていく。頑張れば頑張るほど苦しくなる構造になっている。
「読まれていない」と気づいたときの虚しさ
いちばんつらいのは、時間をかけて返しているいいねの相手が、自分の記事を読んでいなかったと気づいたときだ。Yahoo!知恵袋にも「いいねをくれる人のブログに行くと、ほとんどが宣伝ブログだった」という趣旨の相談がある。読まれていないいいねに、読んで返す。この非対称さが、疲れを虚しさに変える。
そもそもアメブロの「いいね」にどれだけ意味があるのか
いいね返しをやめる前に、いいねそのものの価値を冷静に見ておこう。
いいねは「誰が反応したか」が伝わる数少ない手段
今のアメブロには足あと機能がない。昔の「ペタ」は2020年11月に終了している。だから、ブログを見ただけでは相手に何も伝わらない。相手に通知が届くのは、いいね・コメント・リブログ・フォローだけだ。その中で一番手軽ないいねは、「あなたの記事を読みましたよ」と伝える挨拶として今も意味がある。いいねと通知の仕組みはペタ終了と自動いいねの記事で詳しく書いた。
でも、いいねの数=集客力ではない
一方で、いいねの数が多いことと、ブログが読まれていることは別の話だ。アメブロ集客の専門家のブログでは、1記事に500ものいいねが付いているのに「ブログから集客できない」と相談に来た人がいたという例が紹介されている。いいねの多くがお返し目当てだと、数だけ増えて中身が伴わない。
| いいねの種類 | 中身 | 価値 |
|---|---|---|
| 読んで共感したいいね | 記事を読み、良いと思って押した | ◎ 本当の読者。大事にすべき相手 |
| お付き合いのいいね | 仲間内のお返し。読んでいることもある | ○ 関係は続くが、義務になりやすい |
| お返し狙いのいいね | 自分のブログに来てほしくて押した | △ 記事は読まれていないことが多い |
| 自動ツールのいいね | ツールが機械的に押した | ✕ 返しても相手は読まない |
いいね数がランキングに影響するという見方はあるが、アメブロは評価の仕組みを公表していない。数を追いかけるほど、読まれていないいいねに時間を使うことになる。大事なのは、上の表の一番上の人たちだ。
そのいいね、本当に読まれている?見分ける6つのサイン

もらったいいねが「読んで押されたもの」かどうかは、ある程度見分けられる。次のサインが重なるほど、読まれていない可能性が高い。
| サイン | 理由 |
|---|---|
| 公開して数十秒でいいねが付く | 読む時間がない。新着記事に機械的に押している |
| 長い記事なのに、数秒おきに別々の人からいいねが来る | 本文を読み終えられる速さではない |
| 毎回同じ時間帯に、同じ顔ぶれからいいねが来る | ツールで時間を決めて動かしている可能性 |
| 相手のブログが宣伝・勧誘の記事ばかり | あなたに見に来てほしいのが目的 |
| いいねは多いのにアクセス数が増えない | いいねした人が記事を開いていない |
| 記事のジャンルとまったく関係のない人ばかり | 相手を選ばずに押している |
こうしたいいねに律儀に返す必要はまったくない。気になる相手は、ブロックすればあなたのブログにいいねやコメントができなくなる。
いいね返しをやめる5つのステップ

いきなりゼロにするのが不安なら、段階的に減らせばいい。次の5ステップで進めてほしい。
「返す相手」の基準を決める
おすすめは「記事を読んで良かったと思えた相手にだけ返す」。もう一つの基準は「コメントをくれる人、記事の内容に触れてくれる人」だ。この基準に合わない相手には返さない、と自分の中で決める。
宣言はしなくていい
「いいね返しをやめます」とわざわざ記事で宣言する必要はない。宣言すると、かえって反応を気にすることになる。静かに減らせば、ほとんどの人は気づかない。
返す時間を1日15分に決める
いいね返しを「見つけたらすぐ」ではなく「1日1回、15分だけ」の作業にする。タイマーをかけて、時間が来たら終わり。返しきれなかった分は返さなくていい。
大事な人には、いいねより「一言」を返す
本当に関係を続けたい相手には、いいねを10回返すより、一度コメントで記事の感想を書いたほうがずっと伝わる。返す数を減らして、返す中身を濃くする。
必要なら設定で止める
どうしても気になるなら、ブログ設定でいいねを「受け付けない」にする方法もある。ただし読者からの反応も届かなくなるので、まずは通知を切る、業者らしき相手をブロックする、から試すのがおすすめだ。
罪悪感は「慣れ」で消える
最初の1〜2週間は「返していないこと」が気になるかもしれない。でも、返さなかったことで誰かに責められることは、ほとんどない。2週間もすれば、いいね返しのない生活が当たり前になる。
いいね返しをやめると何が起きるか
いい話だけ書くのはフェアじゃないので、やめた後に起きることを正直に並べておく。
| 減るもの | 増えるもの |
|---|---|
| お返し目当ての相手からのいいね | 記事を書く時間(1日数十分〜1時間以上) |
| 記事ごとのいいね数(一時的に) | 本当に読んでくれる人の割合 |
| アメブロ内からのアクセス(相手による) | 書きたいことを書く余裕と、続ける気力 |
| 付き合いで見ていたブログの数 | 大事な数人との深いつながり |
いいね数やアクセスが一時的に減ることはある。特に、いいね返しで呼び込んでいたアクセスが多かった人ほど、最初の落ち込みは大きい。でもそこで残るのは、記事を読みに来てくれる人だ。いいねの数より、その人たちに向けて書いたほうが、ブログは長く続く。
実際にやめた人の声
いいね返しをやめた人の体験談では、「時間が浮いた」「気持ちが楽になった」という声が多い。一方で「いいねの数は減った」という声もある。数が減ることを受け入れられるかどうかが、やめられるかどうかの分かれ目だ。
いいね返しをやめられない人の3つの心理と、手放す考え方
頭では「やめていい」と分かっていても、手が勝手にいいねを返してしまう。そういう人は少なくない。やめられない理由は、たいてい次の3つの心理のどれかだ。
心理①:「嫌われたくない」
いいねを返さないと、相手を無視したように感じてしまう。でも考えてみてほしい。あなたは、自分がいいねした相手から返ってこなかったとき、その人を嫌いになるだろうか。たいていは気づきもしないはずだ。相手も同じで、あなたが返したかどうかを一つひとつ覚えている人はほとんどいない。気にしているのは、ほぼ自分だけだ。
心理②:「数が減るのが怖い」
いいねの数は、目に見える「評価」に感じられる。だから減るのが怖い。でも、お返しで集めたいいねは、あなたの記事への評価ではなく、あなたの労力への対価だ。労力をやめれば減るのは当然で、記事の価値が下がったわけではない。数字が減っても、読んでくれる人が残っていれば、それで十分だ。
心理③:「ここまで続けてきたのにもったいない」
何年もいいね返しを続けてきた人ほど、やめると今までの努力が無駄になる気がする。これはいわゆる「サンクコスト」の考え方だ。過去にかけた時間は、やめても続けても戻ってこない。判断の基準は「これまで」ではなく「これから」にするべきだ。これからの時間を、いいね返しと記事、どちらに使いたいか。答えは出ているはずだ。
「やめる」より「選ぶ」と考える
いいね返しを「やめる」と考えると苦しい。「返す相手を選ぶ」と考えれば、ぐっと楽になる。全部やめなくていい。読んで良かった記事にだけ、気持ちよく返せばいい。
ブログの目的別・いいね返しとの付き合い方
いいね返しをどこまで続けるかは、あなたがアメブロを何のために使っているかで変わる。目的別に、ちょうどいい付き合い方をまとめておく。
| ブログの目的 | いいね返しの位置づけ | おすすめの付き合い方 |
|---|---|---|
| 日記・趣味として楽しみたい | 交流そのものが楽しみの一部 | 仲の良い数人と、楽しい範囲で続ける。義務に感じたら減らす |
| 同じ悩みを持つ人とつながりたい | つながる相手を見つけるきっかけ | 同じテーマの人にだけ返し、コメントで深める |
| 教室・サロン・お店の集客 | 見込み客ではない相手が多く、効率が悪い | いいね返しはほぼ不要。地域名やサービス名で検索される記事に時間を使う |
| アフィリエイトで稼ぎたい | お返しで来た人は買う気がないことが多い | いいね返しは最小限に。商品を探している人が読む記事を増やす |
特に、集客や収益が目的の人ほど、いいね返しの効率は悪い。お返しで来てくれる人の多くは、あなたと同じ「ブログを書いている人」で、あなたのサービスや紹介する商品を探しているわけではないからだ。目的がはっきりしている人ほど、いいね返しより記事に時間を使ったほうが成果に近づく。
浮いた時間の正しい使い方
いいね返しをやめて浮いた時間を、スマホを眺める時間にしたらもったいない。次のことに使えば、いいね返しより確実にブログは育つ。
| 使い道 | 効果 |
|---|---|
| 記事を1本多く書く/書き直す | 読まれる記事が増え、検索やランキングからの流入が育つ |
| 公式ハッシュタグを選び直す | ハッシュタグのランキングは記事ごとに評価されるので、ジャンルの順位が低くても上位を狙える |
| プロフィールを書き直す | 来てくれた人がフォローするかどうかを決める場所。書き方はこちら |
| 本当に好きなブログを読んでコメントする | 数は少なくても、深い関係が生まれる |
| X・Instagramで記事を紹介する | アメブロの外から読者を呼べる |
アクセスを増やす方法の全体像はアクセスアップの記事にまとめてある。いいね返しは、その中の「たくさんある方法の一つ」でしかない。
自動化ツールを使う人が知っておくべきこと
このサイトはアメブロ自動化ツール「アメーバキング2」を紹介しているが、ここは正直に書いておく。自動いいねは、この記事で書いた「読まれていないいいね」を自分が送る側になるということだ。
アメブロ集客の専門家の中には、「他人にいいねをする時間もツール代も無駄だ」とはっきり言う人もいる。その意見にも一理ある。自動いいねを大量にばらまけば、受け取った側の「いいね返し地獄」を増やすことになるし、見抜かれれば信頼を失う。
それでも使うなら、条件がある。
- 同じジャンルの相手に絞る:興味のない相手へのいいねは、ただの迷惑になる
- 件数は手作業の範囲に:いいね1日100〜200件まで。ゆらぎ設定は必ずオン
- 反応には手で返す:いいねを返してくれた人、コメントをくれた人には、自分で記事を読んで返す
- いいね返しのためには使わない:もらったいいねに機械的に返す使い方は、義務いいねの連鎖を広げるだけだ
ツールの規約上の扱いやリスクは安全性を検証した記事に書いた。使うかどうかは、それを読んでから決めてほしい。
アメーバキング2を無料で試してみる
3回起動まで無料・クレジットカード不要。
少ない件数で動かし、自分の使い方に合うかを確かめてから決めればいい。
※ 月額2,980円(税込)・いつでも解約可能・Windows専用
いいね返しのよくある質問
Q:いいね返しをしないのは、マナー違反ではありませんか?
A:マナー違反ではない。アメブロのいいねは、良いと思った記事に押すためのものだ。お返しのために押すことのほうが、本来の使い方からは外れている。返したい記事にだけ返せばいい。
Q:いいね返しをやめたら、フォロワーが減りますか?
A:お返し目当てだった人は離れることがある。ただ、記事を読んでフォローしてくれていた人は、いいね返しがなくても残る。フォロワーは相手の退会やアカウント整理でも減るので、多少の増減は気にしすぎなくていい。
Q:いいねを受け付けない設定にしたほうがいいですか?
A:すぐにはおすすめしない。読んでくれた人からの反応も届かなくなるからだ。まずは返す相手の基準と時間を決め、それでもつらいときに検討すればいい。
Q:ブログ仲間との付き合いが気まずくなりませんか?
A:本当に仲の良い相手なら、いいねの回数より、たまのコメントのほうが喜ばれる。付き合いを「数」から「中身」に変えるだけで、関係が悪くなることはほとんどない。
まとめ:いいねは「返すもの」ではなく「押したいときに押すもの」
いいね返しは、誰かに決められたルールではない。いつの間にか自分で背負った宿題だ。下ろしても、誰にも怒られない。押したいと思った記事に押し、読んでくれる人を大事にする。それだけで、アメブロはずっと楽になる。もしアメブロそのものに疲れているなら、アメブロに疲れたときの抜け出し方も読んでみてほしい。
この記事のまとめ
- いいね返しは義務でもマナーでもない。規約にもヘルプにも決まりはない
- 返報性が義務に変わり、もらう数が増えるほど時間が消える構造になっている
- 1日50件に全部返すと、1か月で最大25時間。記事10本以上を書ける時間
- いいねは相手に通知が届く数少ない手段だが、数=集客力ではない
- 公開直後のいいね、同じ時間帯・同じ顔ぶれ、宣伝ブログからのいいねは読まれていない可能性が高い
- やめ方は、基準を決める→宣言しない→1日15分に→大事な人には一言→必要なら設定で止める
- やめるとお返し目当てのいいねは減るが、書く時間と本当の読者とのつながりが残る
- 自動いいねを使うなら、同ジャンル・控えめな件数・反応には手で返す、が条件


